2013年度 文化交流センター講座「今、そこにある危機-我々はどう乗り越える?-」

現在の日本を取り巻く難題について、各専門の講師が現在の問題点と今後の対策についての解説を行います。
5月16日(木) |
市民のための心臓病発症の予防と治療に向けた高度先進医療の推進 |
大学病院、病院、診療所、救急隊との密な連携が医療には必要であり、そのことにより市民の方が救われます。救急医療の充実、最先端医療である埋め込み型人工心臓や再生医療も視野に入れてお話をします。 |
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講座の難易度★★ |
大阪市立大学大学院医学研究科 教授 葭山 稔 |
5月20日(月) |
地盤の液状化現象とは? -東日本大震災の事例と大阪地域の液状化危険度の予測と対策- |
まず、東日本大震災での千葉・茨城県での液状化被害の状況を紹介し、その原因を考察します。次に、大阪地域の250m区画ごとの地盤モデルを用いて東南海・南海地震を想定した液状化危険度を予測した結果、および地下水位低下による液状化対策を示します。 |
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講座の難易度★★ |
大阪市立大学大学院工学研究科 教授 大島 昭彦 |
5月24日(金) |
海域史からみた共生社会-近代国民国家を越えて- |
20世紀は「戦争の世紀」であった。いま、国家間の戦争にかわって、生存圏まで奪われた沙漠の民や海の民が、「テロ」や「海賊」をはたらき近代国家に挑んでいる。本講義では、海域がもつ共生の歴史に注目し、領域問題の解決の糸口を示します。 |
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講座の難易度★★★ |
元大阪市立大学大学院文学研究科 教授 早瀬 晋三 |
5月28日(火) |
地震による人的被害といのちを守る対策 |
南海トラフ地震が発生すると、大阪は大きな揺れと津波に襲われます。家具転倒による死傷、津波による人的被害などが想定されます。阪神・淡路大震災や東日本大震災の被害を踏まえたうえで、地震からいのちを守る対策を考えます。 |
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講座の難易度★★ |
大阪市立大学大学院生活科学研究科 講師 生田 英輔 |
6月5日(水) |
電力危機と関西の選択肢 |
危機に対応して、どのように実践していくべきなのか、その答えを見出すことは難しい。経済地理学を専門とする立場からすれば、さまざまな危険に対して世界で唯一の答えしかないような論評には疑問を持つ。関西地域が直面する電力危機について、効果的な選択肢を現実的に評価し考えてみたい。 |
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講座の難易度★★ |
大阪市立大学大学院経済学研究科 教授 長尾 謙吉 |
6月7日(金) |
未然防止思考が社会の発展を妨げる、そしてshow and talk の勧め |
人類の歴史は、その時々は新しい種類の難問と克服の連続だったのではないか。これらを解決するには歴史を見渡し、世界を見渡し、そして自ら語れるshow and talkの文化の醸成がヒントになるのではないか。一方、未然防止思考が社会の安全や発展に必ずしも寄与しないことも議論します。 |
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講座の難易度★★★ |
大阪市立大学大学院理学研究科 教授 村田 惠三 |
講座の難易度の目安
★ | 一般市民向け 入門講座等 |
★★ | 一般市民向け 初級講座等 |
★★★ | 一般市民向け 中級講座 |
★★★★ | 専門家向け講座・研修 中級 |
★★★★★ | 専門家向け講座・研修 上級 |
項目 | 詳細 |
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会場 |
大阪市立大学 文化交流センター ホール (大阪駅前第2ビル 6階) ℡06-6344-5425 |
定員・対象 |
16歳以上の方 住所・勤務地に関係なく申し込めます。 各コース120名、先着順 |
参加費・受講料 | 1回500円(大阪市立大学の学生は無料) |