nishinari-st-160625-22016年6月25日に、西成情報アーカイブ・スタディーツアー「三郡交わる境域の魅力を探る」を開催しました。

古くは西成郡、東成郡、住吉郡の交錯する西成区東南部エリアは、現在も西成区、阿倍野区、住吉区、住之江区と隣接する境域となっています。熊野街道、勝間街道、紀州街道という名だたる交通の動脈と、玉出や粉浜の前身の、中世からの集落である勝間村や中在家村、今在家村、そして今宮村、天王寺村、阿倍野村、住吉村が接し合いながら、特色のある地域=境域を形成しています。

こうした多様で特徴のある三郡が接し交わるエリアのスタディーツアーは、応募多数の中から抽選された定員いっぱいの30名で、小雨がまじる中、先ずは旧西成郡の生根神社(玉出)からスタートしました。旧勝間村、玉出商店街を歩き、大正昭和の郊外の新開地の雰囲気を味わいつつ、続いて旧東成郡天王寺村の天神ノ森天満宮や紀州街道などの天下茶屋の中心エリアを歩き、江戸時代からの系譜を確認しました。それから上町台地の崖沿いに、阿部野神社の西の鳥居下で3郡境域のポイントを確認しながら、上町台地上にある旧住吉郡住吉村の阿部野神社、北畠や帝塚山の住宅地、奥の天神(住吉の生根神社)、久保田の坂を巡りました。最後は再び旧西成郡の東玉出、アパート建築では有名な大阪パンション跡を経て、生根神社(玉出)へ戻ってきました。【写真(上):天神ノ森天満宮で、参加者全員の記念撮影】

行程では大正期から昭和初期、戦後直後の地図を持ちながら、大阪市立大学の水内俊雄教授および西成情報アーカイブの吉村智博学芸員、また地元に詳しい参加者の方々から、中世の各郡の境界や各地域の歴史の説明を受けたり、三郡の交わる地点を確認したりと、現在とは異なる歴史地図上での回遊を楽しみました。

途中、境域の魅力を演出する阪堺電車にも乗車し、今までにないつながり方で地域の魅力を再発見する境域スタディーツアーとなりました。

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スタート地点の生根神社(玉出)で
挨拶する横関西成区長
  阿部野神社へ向かうツアー参加者