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11月20日(日)に地域実践演習(GATSUN)Ⅱの一環として、和歌山県御坊市にて防災フィールドワークを実施しました。本フィールドワークはCOC+事業の「わかやま未来学副専攻」のスタートアップセミナーと連動しており、当日は、御坊市防災対策課協力のもと、和歌山大学と合同で実施しました。南海トラフ巨大地震による被害が懸念される中、まち歩きを通じて災害リスクと災害対策を学ぶとともに、学生の視点で御坊市の防災と活性化を考える機会となりました。

1.まち歩き -災害リスクと災害対策を知る-

南海トラフ巨大地震による津波浸水や震動被害が実際に想定される地域を歩き、災害リスクや災害対策を知るためのまち歩きを行いました。御坊市と隣接する美浜町を約3時間歩き、様々な発見がありました。あまり高い山が見当たらない地域なので、高台を避難場所とする工事が行われていたり、鉄骨造の津波避難タワーがいくつかありました。津波避難タワーの上に登ると地形の関係もあり、避難できる場所が少ないということがわかりました。また、過去の津波や水害に関する碑がいくつかあり、先人たちが残してくれた教訓があるということを知りました。さらに、古い街並みを歩きましたが、戦災の跡なども残っていて、御坊市という街の歴史を垣間見ることができました。

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2.振り返り -各参加者の視点を共有し、今後の展開を考える-

20161120_gatsun2_3はじめに、参加者各自に印象に残った場所やものをあげてもらいました。防災フィールドワークだったので、避難経路を示す表示や水害対策、避難の原則が書かれた表示板などがあがりました。

つぎに、まち歩きにおいて設定したポイントについて意見をあげてもらいました。避難施設はあるものの、多数の避難者が殺到した場合の懸念や、避難経路や避難場所を住民がどこまで理解しているかといった意見が出ました。また、古い街並みに関しては、建物やブロック塀の倒壊の危険性が指摘されました。

最後に、まち歩きを踏まえて、各自の視点から今後の展開を考えました。御坊市の方からは若年者が減っているため、若年者に定住してもらうにはどのような方法があるかという投げかけがありました。これに対して、交通・雇用の問題とともに、コンビニが不可欠といった意見もありました。若年者にとってはコンビニはインフラのひとつとなっているようです。災害時の共助体制の強化では、近隣の付き合いはもちろん祭事や催し物による活性化の意見もありましたが、そもそも歩いていても公園が少ないという印象があったようで、住民が気軽に集える場所が必要なのではという意見もありました。

参加者一同、津波避難タワーに登れたことが印象に残ったようで、まち歩きで各種防災対策を学んだうえで、津波避難タワーからまちを俯瞰するといった内容の防災学習プログラムを観光的な視点で作ってみても良いのではないかということになりました。御坊市の方からは津波避難タワーを災害時だけのものとするのではなく、平常時から展望台として活用してはという意見は参考になるということでした。今後の展開へ繋げていきたいと思います。