都市大阪を背景にこれまで培われてきた大阪市立大学の都市研究の伝統を継承し、COC事業では、【再生・賦活】【安全・安心】をテーマに学部横断的な5つの分野を形成し、各種事業を実施、地域課題に向き合っていきます。研究の資源としての市内現場サテライトも含め、研究実績の蓄積をCOC事業において地域に還元してゆきます。

地域活性

01地域活性【再生・賦活】地域の雇用を支え、地域住民の求める商品・サービスを提供する事業者の疲弊は、地域コミュニティの活力を奪ってしまいます。地域・産業振興、事業者・住民・NPO・行政との関係構築など、大学が地域と連携した新たな取り組みを通じて、地域活性の手法や考え方を学びます。(写真は空き店舗を活用した産直朝市の賑わい)

地域・文化資源

04地域・文化資源【再生・賦活】日常生活に息づくすぐれた考え方や物、公共の博物館に眠る資料などを、文化マネジメントの手法で顕在化させ、コミュニティの活動性や流動性を高めます。芸術や文化は自由や自治、公共性といった社会の「鍵」と深くかかわっていることを現場で学ぶのです。

地理・空間

05地理空間【再生・賦活】【安全・安心】近代建築や長屋といった建築ストックや、地域の歴史文化的資源、オーラルヒストリーといった、都市の空間・地理的資源の魅力や潜在力を読み取り、再発見し、それらを生かした都市再生のあり方を提案し社会実験として実践する取り組みを進めています。これまですすめてきた取り組みとしては、「船場アートカフェ」「船場博覧会」「生きた建築ミュージアム」「オープンナガヤ大阪」「豊崎長屋」「木域学」「与謝蕪村生誕地 毛馬まち歩き」「都心再生に向けた回遊型実証社会実験プロジェクト」などがあります。いずれも、大学教員と学生が、行政、地域と協働しつつ場所のもつ空間・地理的資源を収集・再発見して、まちの魅力アップにつなげていく取り組みです。

環境・防災

02都市防災【安全・安心】地域コミュニティが災害に遭遇した際に、被害を最小化し、速やかに回復できる力をコミュニティレジリエンスと呼びます。そのためには地域の持つ力を最大限活用する必要性がありますが、とくに地域に暮らす住民の防災力の向上は欠かせません。そこで、コミュニティ防災教育を活動の柱と位置づけ、リスク学習、対応訓練、環境改善といったグループに別れ、研究開発および学生・地域住民・専門職を対象とした教育を推進しています。このプロジェクトでは、大学・地域・行政・企業が連携しています。また、防災教育拠点「いのちラボ」を開発し、地域の学校へ実装すると同時に国内外にも「いのちラボ」を展開し、ネットワークを形成する予定です。このような目標にむかって、防災教室「いのちラボ」を拠点に、大学生と教員がファシリテイターとなって子ども・親、障がい者、高齢者を含む地域住民と、医師・看護師・介護士・福祉士・消防士・行政職などの専門職ネットワークを相互交流させて災害知を社会実装し、地域の環境や安全の向上を図ります。

地域福利

03地域福利【安全・安心】縮小社会が進行する中、住まい方や働き方に関する生活の質(QOL)を高め、セーフティネットの漏れを少なくする仕組みづくりや、どのように都市や、地域、コミュニティを自立的に創生していくかを、自治体やNPOと協働しながら、社会実験として学修します。ポスト分権改革下の持続的な都市の将来像を、GISを駆使しながら地域のさまざまなプロファイルやサービスの検証作業を通じて、CRテーブルと連動させながら授業化してゆく試みや、地域福利の実態を、大阪市内の3区連携協定を結んでいる各区や、遠隔地の地方都市、中山間地域での地域福利を高めてゆく「土地力」の学習などを授業として進めていきます。