大阪市立大学・大阪市博物館機構・大阪市文化財協会の包括連携協定企画として、ミュージアム連続講座「探訪 大阪城とその周辺」を難波市民学習センターにて3週連続で開催しました。
大阪のランドマークの大阪城。現在の姿は元和6(1620)年に始まった再築工事を起点とし、本年、400年を迎えました。この節目の年にちなみ、最新の調査や研究を紹介し、大阪城とその周辺に迫りました。
2021年2月18日(木)の初回には、本学大学院文学研究科の仁木宏教授が登壇し、徳川大坂城築城のため地中に埋められてしまった豊臣大坂城について、発掘による調査の難しさを述べるとともに、仁木教授の研究グループの調査手法である、スウェーデン式サウンディング調査(スクリューを地中に貫入し地面を掘り起こすことなく地下の石垣や構造物の状況を探る手法)の方法や成果、将来の展望などを紹介しました。調査時の様子を映像や写真を用いながらわかりやすく説明し、参加者の興味を惹きつけました。
本講座には定員を大幅に超える応募があり、当選された参加者の方々は熱心に聴講されました。また、会場では感染防止対策を徹底して実施しました。
プログラム
◆第1回 2021年2月18日(木)
講演 「つついて探ろう豊臣大坂城―サウンディング調査の方法と成果―」
仁木 宏(大阪市立大学大学院文学研究科教授)
講演 「大坂城 石垣の石材」
川端 清司(大阪市立自然史博物館館長)
◆第2回 2021年2月25日(木)
講演 「瓦からみた大坂城」
岡本 健(大阪歴史博物館学芸員)
講演 「豊臣氏大坂城の惣構えと真田丸」
積山 洋(大阪市文化財協会学芸員)
◆第3回 2021年3月4日(木)
講演 「古文書と甲胄が並ばない 特別展『豊臣の美術』の歩き方」
知念 理(大阪市立美術館学芸員)
講演 「舎密局(せいみきょく)大阪にできた日本初の化学の学校」
小野 昌弘(大阪市博物館機構学芸員)
受講者数
◆第1回:45名 ◆第2回:41名 ◆第3回:36名
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