【実施報告】H30年度 地域実践演習Ⅲで日高川流域スタディツアーを実施しました。 テーマ:紀伊半島の地域再興の学修

【授業の概要・目的】

 副専攻導入科目である地域実践演習Ⅲ(地域福利)では、COC+事業への展開も視野に入れ、紀伊半島の地域再興をテーマとした学修を継続して行っている。平成30年度も、バラエティに富んだ地域性をもつ日高川流域で日帰りフィールドワークを実施した。

 事前に、「すごい人に出会い、場所の力を体感する」をテーマに、学生が主体となり、事前調査を行い、現地調査の企画の絞り込みを行った。本授業では、地方が持つ課題と再興に向け取組まれている状況を識り、地域の力に接し、それを具体的につかみ取ることを目的とした。

 ・活動地域 : 日高郡日高川町
 ・担当教員 : 水内俊雄(都市研究プラザ教授)、祖田亮次(文学部教授)
 ・協働先  : 寒川地区寄合会、寒川神社、寒川区委員会、紀中森林組合、日高川町
         生活研究グループ、寒川ホタル保存会ほか

【取組み内容】

 日高川流域において独特の小世界的生活圏を有する寒川地区で、昨年度に地元の方から過去の住宅地図を利用して各世帯の異動や現状を確認した。

 今年度は、実際に各谷々に入り、下記のテーマについて紹介いただいた住民の方に取材活動を行った。

1)豊かな資源を利用した多品種生産の歴史を生産者から聞き取り、

2) Iターン者の方で地域に定着されている方々の思いや実践の聞き取り、

3) 流通や祭りや古民家などを中心とした地域の歴史的資源のありようについて、関係者の語りを蓄積した。

【今後の展開】

 人口減少と高齢化する地域において、地元の方の生活力やUターン者/Iターン者が、地域の人口構成や地域力にどのような効果をもたらしたか、という点などの知見が得られた。その過程において、膨大な歴史に関する語りや伝承、新たな取り組みなどの一端にふれることができた。今後、この地域がもつ地域力・伝承が世代間へ伝わっていくかが課題であると考える。今後も継続して活動を実施する予定である。

【学生の声】

 実際足を運び地域の方と直接お話しをして、調べたことに対して見方がかわり、温度感が近づいてきたと思う。寒川地区の現状の厳しさも感じることと合わせ、私たちは寒川の自然の美しさや皆さんの温かさに惹かれ、日本のかってを支えていた生産・生活システムを感じた。

 

■ 問い合わせ先
  地域連携センター
  06-6605-2068