[開催報告]にしなり今昔探訪ツアー  西成・浪速・大正区「境域」と木津川の知られざる魅力発見を開催しました

 2019年10月26日(土)、西成情報アーカイブネット企画運営事業の関連イベントとして、西成・浪速・大正区の境域をめぐるスタディツアーを開催しました。当日は西成区の横関稔区長も来られ、約30名が参加しました。

 まず集合場所のJR芦原橋駅付近にて、吉村智博学芸員(西成情報アーカイブ)より 皮革産業や和太鼓の文化について解説がありました。その後、鼬川橋梁跡、新田帯革工場跡など、街中に実際に残る形跡を確認しながら進んでいきました。琴江橋・万歳橋・新田橋跡などでは、かつて栄えていた大阪の水運について歴史的側面から学び、浪速(坐摩)神社では特徴的な拝殿と鳥居の配置や、同神社の敷地外にある相撲の土俵跡などについて話がありました。近年の外国人を中心とした人口増加が、一戸建てや賃貸マンションなどの建設により進んでいるという現在の状況も確認できました。

 後半は水内俊雄教授(都市研究プラザ)が案内人となり、南海木津川駅の貨物ヤード跡を通り、木津川沿いに進みました。理容椅子で日本一のシェアを誇るタカラベルモントの工場では、実際に聞き取りした工場長による解説音声を聴き、西成区発祥の優れたものづくり産業について学びました。また木津川の渡しに全員で乗船し、大正区側から浪速区・西成区方面を眺めながら、木津川の産業や沿岸の都市開発の歴史を学びました。最後は歩きながら、西成区の密集市街地改造の諸事業の成果や、不動産業者による福祉や外国人をターゲットにした修復型のまちづくりについての説明があり、西成情報アーカイブの拠点がある社会福祉研修・情報センターにてツアーは終了となりました。

 約3時間となる盛りだくさんの内容を終え、参加者からは「歴史と現在の両面からの説明が分かりやすかった」「西成区だけでなく区境を回れたのが良かった。なかなか行けない所にも連れて行って頂いた」「周辺の少し違う視点から見直してみることの重要さを感じました」「浪速区と西成区のまちづくりの考え方についてもう少し基礎から学びたいと思った」等の感想をいただきました。

南海木津川駅にて水内教授より解説
江戸時代の水運について吉村学芸員より解説
木津川の渡しに実際に乗船
かつての屠場跡の公園にて